夜間対応型訪問介護の取り組み~自宅で安全・安心な生活を~

 


ヘルパーステーションこもれびは、現在ふらねコパンにサテライト事業所があり、そこを核として活動しています。実は社会福祉法人それいゆには系列の医療機関があり、その大牟田共立病院と合同で開催される院内研究発表会で初めてヘルパーステーションの取組みを報告することになりました。抄録なのでかなり堅いブログになってしまいましたが最後までお付き合いください。


【はじめに】
ヘルパーステーションこもれびは、平成
12年に事業を開始し、夜間対応型訪問介護は『通報により日常生活上の緊急時の対応、その他夜間において安心して生活を送るための援助』を目的として平成19315日に市から3事業所が指定を受けた。またご利用者の様々なニーズに対応できるように平成206月から介護保険外サービスの『あったかサービス』も始動した。


今回、当事業所において夜間対応型訪問介護を利用し、在宅で独居生活を送られているA氏の経過を報告する。


 
事例紹介】


利用者:A氏 91才 女性 要介護1 家族状況:1人暮らし


利用開始: 平成20年12月1日~


既往歴: 平成16年4月 腰椎圧迫骨折   
          同年6月 両変形性膝関節症


     平成19年8月 左大腿骨骨折


     平成20年4月 左大腿部低温熱傷 
          同年9月 尿路感染症


現病歴


 昭和60年~慢性胃腸炎(服薬中)


介護保険サービスの利用状況


 訪問介護4回/週、 通所リハビリテーション2回/


 福祉用具貸与(手すり、褥瘡予防マット)夜間対応型訪問介護


 


経 過】


担当のケアマネージャーよりA氏・家族ともに退院後の生活に不安があり、今後在宅で安心して生活するため中央地域包括支援センターに相談され、平成201031日に市役所において夜間対応型訪問介護について説明を行なう。同年121日にA氏が退院され利用開始となり、合わせて夜間対応型訪問介護の利用時間(22時~6時)以外の緊急時にも対応できるよう保険外サービスの『あったかサービス』の契約もされた。


利用開始当初は毎朝8時に当番のヘルパーがテレビ電話で安否確認をしていたが、2週間程でA氏の申し出により毎週月曜日の朝8時に安否確認をすることにした。


何事もなく4ヶ月が経過した平成214252235分にA氏より『転んだので来て下さい』と連絡があり当番のヘルパーが自宅に訪問すると、寝室に行こうとして転倒し尻もちをついたが、ベッドまでいき休まれていた。『今のところ病院受診はしなくてもよい』と言われ、臀部に湿布貼用しオムツをあててサービス終了していたが、深夜3時にオムツ交換依頼の連絡があり、再度訪問し対応する。


翌朝8時に『あったかサービス』にて安否確認と朝食準備のため訪問すると、痛みが持続していたためケアマネージャーに報告し、夕方安否確認をするよう指示を受けたが、14時にA氏よりオムツ交換依頼の連絡があり、再度訪問し対応する。そのときには痛みが増強しており、ケアマネージャーに報告すると入院の手配をされ、入院準備・病院までの付き添い介助を行う。


腰椎圧迫骨折で2ヶ月の加療後、61日に退院され、お盆には『あったかサービス』でお墓参りの外出介助を利用されたり、娘様と大分に旅行に行かれたり、現在も元気に在宅での生活を送られている。


 


【考 察】


 転倒の恐れがあるA氏にとって夜間対応型訪問介護は、22時から翌朝6時までの間テレビ電話にて私たちヘルパーと連絡が取れ安全に在宅生活を継続していくために必要なサービスである。


A氏からも退院後『初めは、安否確認の対応だけで利用料金を支払うのはもったいないと思っていたけど、転倒したことで夜間対応型訪問介護を利用しといて本当によかった』との声を聞き、何かあればいつでも来てもらえるという安心感と、いつまでも住み慣れた自宅で生活をしたいという思いを叶える夜間対応型訪問護の役割の重要性を実感した。


 


【まとめ】


 夜間対応型訪問介護の需要拡大のためには、介護度の制限(要介護1以上)や介護保険の利用限度額等の課題もあるが、1人でも多くの方の在宅での生活を支えていくことが私たちヘルパーの願いである。

夜間対応型訪問介護は地域密着型なので大牟田市に暮らす要介護1以上の方が利用できるサービスです。「あったかサービス」も合わせて
くわしくは ℡55-5233 (奥園、西山)にまずはご連絡ください。